ガンとわかった時、食事療法として何をする?
この難しいテーマに対する、オンラインセミナーに参加しました。
講師はYoutube 栄養チャンネルNobunaga で人気の講師 吉冨信長さん
そして、日本リポニュートリション協会代表理事 地曳直子さん でした。
内容の一部をシェアしますね。
注)この栄養療法は基本標準治療のサポートとしての立場であって、
医療介入ではないことをご承知おき下さい。
ガンに対する食事の考えとしてまず理解しておくべきは、
『ガンが増殖したり転移するというのは、
ガン細胞が好きな環境を提供しているから』
なので
『ガン食事療法ではガンが嫌う体内環境にしていく』
ということです。
この療法では糖質オフとMCTオイルを
補充することで、
ケトン体代謝にしていきます。
その後、
分子栄養学やメチレーションに基づいたサプリメントや
抗腫瘍作用があると言われるサプリメントを使っていきます。
『ケトン食』は臨床研究でも
ガン治療のサポートとなることがわかっています。
ステージIVの患者さんに対してケトン食を行った結果、3年生存率が44%
Nutrients, 2020 May; 12(5): 1473
ケトン食というと、
一般的には肉食を思い浮かべるかもしれませんが、
全てを動物性食品にすると飽和脂肪酸が多くなりすぎるため、
プロテイン(ホエイ)を中心にとっていきます。
野菜も糖質の多いものはNG。
かなり厳格に糖質オフしていきます。
そして、サプリはビタミン、ミネラル、EPA&DHA、
クエン酸、プロバイオティクス、消化酵素、などをとっていきます。
このようにガンが嫌う環境を作った上で
いわゆる抗ガン作用があるサプリメントをとります。
講座内では具体的なサプリ、メーカーを
たくさん紹介していただきました。
サプリだけでかなりの量ですが。。。
吉冨信長さんは個人カウンセリングをしているようなので、
ご希望の方はお問い合わせ下さいね。
そして、今回のもう一人の講師 地曳直子さんからは
「ガン治療における油の摂り方」のお話がありました。
ガン治療においてもやはりオメガ3系オイルが重要です。
学会に足を運んで油の専門家から学んでいる地曳さんは
さすが情報の深さが違います。
毎回彼女から教えてもらう情報にとても学ばせてもらっています!
これまでオメガ6系の脂質メディエーター
(オメガ6系ならアラキドン酸の代謝物でホルモンのような働きをするもの)
は炎症促進するものであり
オメガ3系の脂質メディエーターは
抗炎症として働くと言われていました。
オメガ6 = 炎症促進
オメガ3 = 抗炎症
という単純な構図ですね。
でもそんな簡単ではなかったのです。
最新の研究では
オメガ3,6の代謝から得られる
SPM(Specialized pro-resolving lipid mediator)によって、
能動的炎症収束が行われることがわかってきました。
能動的炎症収束とは「積極的に炎症をとめる」ということです。
SPMはオメガ3系、オメガ6系どちらの脂質メディエーターにもあるということです。
だからと言ってオメガ6系を摂りましょう!
と言う話ではないですけどね。笑
必須脂肪酸であるオメガ6系オイルにも大切な役割があるということです。
そして、やっぱり大事なのはオメガ3系の油を積極的に摂ることで、
オメガ3系であるEPAから作られる抗炎症物質と、
EPA/DHAから作られるSPMによって
炎症を収束させる作用が大切です。
癌におけるSPMの働き
・腫瘍の成長を抑制しガン治療を強化する
・癌の転移を抑制する
・炎症解消作用により胃がんの血管新生と成長を抑制する
・口腔癌、胃癌、黒色腫、膵臓癌、大腸癌、肝癌、肺癌において抗腫瘍活性を示す etc.
時々、不飽和脂肪酸(PUFA)はとってはいけないという人がいますが、
本当に間違っていると思います!
もうちょっと身近な話をしましょう。
調理法によってEPA・DHAの残存率はどのくらい変わるのでしょうか?
例えば、さんまを食べる場合、生食が一番いいのですが、
グリルやフライパン調理したとしても80%程度は残るそうです。
ただ、揚げると50%近くまで減ってしまうので、
やっぱり揚げ物は避けたほうがよさそうですね。
オメガ3を摂るというのは、普段から積極的にした方がいいのですが、
糖質オフやケトン食は普段からするものではありません。
これらはあくまでガンの治療食であり、
長期的にすべきものでもないことは強調しておきます。
こんな不自然なことをするの?という思いもありますが、
結局不自然なことをしていたからガンになったのであって、
それを戻すためにはある程度仕方ないことなのだと思います。
お二人の貴重なお話、とても勉強になりました。
Nobunagaさん、直子さんありがとうございました!