負の感情がラクになる「ポリヴェーガル理論」
この本は最近、
私がメンタル不調のあるクライアントさんに
絶賛おすすめしている本です。
「負の感情がラクになる
ポリヴェーガル理論が
やさしくわかる本」
吉里恒昭著
著者の吉里恒昭さんは臨床心理士で
うつ病、依存症、PTSD(トラウマ)など
さまざまなメンタル不調の患者さんに対して
セラピーを22年行ってきたベテランカウンセラーです。
この理論は
そういうメンタル不調のある方だけでなく、
親子、夫婦、友人などの関係や
職場やママ友など人間関係全般での悩みに対して
とっても役にたつ考え方を
とてもわかりやすく説明してくれています。
ポリヴェーガル理論
ポリ= たくさん
ヴェーガル = 迷走神経
という意味です。
この理論では
自律神経をのしくみを理解することで、
その感情がどうして引き起こされたのか?
どうしたらもっとラクになれるのか?
がわかってきます。
だから、あなたがイライラするのは、
あなたが落ち込むのは
メンタルが弱いせいというわけでなく、
それは単に自律神経の働きなのです。
だからその働きを理解して、
体の方にアプローチすることで
感情もコントロールできる
ということなのです。
赤さん、青さん、緑さん
この本ではその仕組みを
赤さん
青さん
緑さん
というとてもわかりやすいたとえで
説明しています。
ものすごく簡単に説明すると、
ある刺激に対してこの3つが以下のように
生理反応を示します。
赤さん・・・交感神経
不安、心配、怒り、焦りなどでパニック状態
青さん・・・背側迷走神経複合体
憂鬱、悲しみ、あきらめ、劣等感などでストップしてる状態
緑さん・・・腹側迷走神経複合体
安心、安全、信頼、穏やかでバランスの取れた状態
これをみると、「じゃあ、緑になればいいのね!」
と思うかも知れないのですが、
実は赤さんや青さんもとても大切な役割があるので、
実際はこれらのバランスがとれてることが大事なのです。
じゃあ、どうやってバランスをとったらいいのか?
いろいろやり方はあって、この本にも書いてあるのですが、
まずは「なぜそうなってるのか?」を
知ることが一番大事なのだそうです。
ぜひ、じっくり読んでみて下さいね!
本来はとても難しい理論なのですが、
吉里さんのこの本はとてもわかりやすくって
すっと入ってくる優しい文章です。
間違いなくこの人は緑さんなんだろうな。。。
と思いました。
「今朝は時間がなくて焦ってて、
私、赤さんになっちゃったから、
ついちょっとしたことで子供を叱ってしまったな。
その後、大好きなカフェでゆっくりお茶をしたら
ちょっと緑さんが入って赤緑さんになれてよかった」
そんな風にまずは自分の状態がどの色なのか、
ポリ語で考えるだけでも楽になりますよ♪