吉冨信長氏の「栄養サロン」で「脳を育てる栄養講座」セミナー開催しました

先日、こちらのサロンでお話しさせていただきました。

1000人以上が登録しているという人気のサロンということで、
平日夜にも関わらず、とても大勢の人(50人くらい?)
がリアルで聴いて下さいました!

このサロンの登録者は
もうすでに栄養に関する知識はかなりお持ちで
みなさん詳しいので、私は主に化学構造式から読み解く
栄養のお話しをしました。

栄養の話って、ある人はこれがいいと言っていても、
別の人は正反対のことを言っていたりして
どれが正しい情報だかわからないこと多くないですか?

栄養に限らないかもしれないですけど。。。

そいういう時、しっかりしたブレない土台を持っていれば
どれが正しい情報なのか判断がつくと思うのです。

そういう時に構造式から考えるのは
一つの判断基準になってきます。

脳に関する栄養で一番大事なのは
その6割を占めることから脂質であると言えます。

まずは人工的なトランス脂肪酸を
とらないようにして欲しいのですが、
そもそも、トランス脂肪酸て何?
ということを理解する必要があります。

まず、トランスというのは、
構造異性体の一つである
トランス型のことを指しています。


(セミナー資料より引用)

構造異性体というのは、同じ化学式でありながら
配置だけが異なっているものを言います。

図で見ると一目瞭然ですね!

構造が違うだけで、性質は全く異なってきます。

体内にある脂肪酸のほとんどはシス型になっています。

でも、本来、シス型は不安定(エネルギーが高い)もので、
トランス型の方が安定(エネルギーが低い)です。

合成する時にもシス型に作るのはとても難しく、
もし、人工的にやるとしたら、とての多くのステップと、
特殊な触媒(酵素)が必要になってくるし、
収率(実際にできる割合)もかなり低いものになるでしょう。
(実は異性体を使った研究が私の学生時代のテーマでした)

体はそれ専用の特殊な酵素を使って
わざわざこんな難しいものを作っています!

それはなぜか?

その形である事が必要なのと、
その後の代謝産物のスタート物質として
シス型でなければならないからなのです。

ほんと、体ってすごい!生命ってすごい!
と思います。

もともとが不安定な形をとっているため
ちょっと加熱するとすぐにこの形は崩れてしまう
とてもデリケートなものです。

だから、加熱するとトランス型ができてしまって
それは使えない脂質になってしまうのです。

これが、不飽和結合があるものは加熱してはいけない理由です。

でも、もともと自然界には
微量にトランス型の脂質も含まれています。

それは、その形であることが必要だから
わざわざ作り出しているものであって、
その後もしっかり代謝されるものです。

加熱によってランダムにできてしまった
人工的なトランス脂肪酸とは全く異なるものなのです。

そんなお話しをセミナーではさせていただきました。

***

ちなみに、このセミナー資料は
私のメルマガ読者さんにはプレゼントしているので、
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セミナーの内容は数ヶ月はアーカイブが残るので
興味がある方はこちらのサロンに入って聞いてみて下さいね。
「吉冨信長の栄養サロン」(1,100円/月)

このサロン、この充実度で月1,100円というのは
破格に安いと思います(私も入ってます w)。

栄養学初心者の方は吉冨さんの著書が

漫画も入っていてわかりやすい内容です。

マニアックすぎるかな、、、
とちょっと心配していたのですが、
面白かったという反応をいただいたので
ホッと一安心でした。