免疫アップにビタミンDとマグネシウム
外出自粛も解除されて、
Covid-19の流行は落ち着いてきましたね。
それでも第二波がくるという見方もあり
まだまだ不安に思っている方もいらっしゃることでしょう。
でも結局大事なのは感染しても発症しないように
あるいは軽症ですむように
自分自身の免疫をあげていくことではないでしょうか?
感染症を予防する栄養素
まず、免疫upのための栄養素をみていきましょう。
ビタミンなら
- ビタミンC
- ビタミンD
- ビタミンA
ミネラルとして
- マグネシウム
- 亜鉛
- セレン
その他
- タンパク質
- オメガ3脂肪酸
- プロバイオティクス
などがあげられます。
今回は特にビタミンDとマグネシウムに関してお話ししますね。
ビタミンDの薬理的効果
ビタミンDは血中カルシウム濃度を調整して健康な骨を作る働きがあり、
「くる病」を防ぐという役割が有名ですね。
しかし、ビタミンDの役割はそれだけではなく
- 抗ウイルス作用
- 免疫の調整
- 抗酸化・抗炎症作用
- 抗アレルギー作用
- 抗癌作用(大腸癌、乳癌など)
- 高血圧の抑制
- 高血糖の抑制
- 自己免疫疾患の予防
- 抗うつ作用
- 結核の予防
- 腎機能の改善
- 糖尿病腎症の改善
- 動脈硬化の予防
- 脳卒中の予防
- 抗酸化・抗炎症作用
- パーキンソン病予防
- アルツハイマー病予防
- 放射線防御
など多岐にわたることが知られています。
ビタミンDはCOVID-19のリスクを減らす!
Covid-19に関しても有効であるという論文が
たくさん発表されてきています。
(注:日本の厚労省はまだエビデンスがないからと否定的ですが、
しっかりしたエビデンスが出てくるまでには相当時間がかかります!)
例えばこの論文(総説)
『ビタミンDの補給がインフルエンザとCOVID-19の感染と死亡のリスクを低減する』
(Nutrients 2020, 12(4), 988; https://doi.org/10.3390/nu12040988)
この論文ではいくつかのメカニズムから
ビタミンDは感染のリスクを減らすことができる
と言っています。
そのメカニズムとして、
・ウイルスの複製率を下げることができる
カテリシジンとディフェンシンの誘導
・肺の内壁を傷つけて肺炎を引き起こす
炎症を引き起こす炎症性サイトカインの濃度を下げる
・抗炎症性サイトカインの濃度を高める
ことなどをあげています。
その他にも
『新型コロナ感染と死亡の予防におけるビタミンDの役割』
(Aging Clin Exp Res. 2020 May 6; https://doi.org/10.1007/s40520-020-01570-8)
では、ヨーロッパ20か国の調査でビタミンD不足は
新型コロナウイルス死亡率を上昇させるという結果がでています。
参考:youtube ”栄養チャンネル Nobunaga”
太陽にしっかりあたってビタミンDを合成しよう
そもそもビタミンとは何でしょうか?
ビタミンとは
『必須栄養素でありながら体内で合成できない成分』
のことです。
しかし、ビタミンDは皮膚で合成することができるため、
現在ではホルモンの一種であると考えられています。
1日あたりのビタミンDの推奨量は
2000~5000 IU/日
実際のところ、
太陽に当たってどのくらいのビタミンDが合成できるか?というと
東京で半袖半ズボン(肌の露出度10%)で直射日光にあたると 800IU
同じく水着(肌の露出度50%)で直射日光にあたると4,000IU
だそうです。
直射日光でなく『木陰などでも52%の紫外線量がある』
とのことですから、
木陰に長めにいるのも効果があります。
(日焼け止めを塗っていたり、窓ガラスごしはNG)
そして、ビタミンDは脂溶性なので、
夏の間に合成したビタミンDは肝臓にストックされます。
この夏はしっかり太陽を浴びてビタミンD貯金しましょうね。
食品からとれるビタミンD
食事でもビタミンDをとることはできますが、
含有量が少ないので食事だけで充足するのは現実的に難しいです。
代表的なビタミンD含有食品
- 乾きくらげ 3,420 IU/100g
- 乾椎茸 510 IU/100g
- 焼き紅鮭 1,540 IU/100g
- しらす干し(半乾燥品) 2,440 IU/100g
- あんこう肝(生) 4,400 IU/100g
参照:食品成分表 2018
これをみると鮭は入手もしやすいしなかなか優秀食材ですが、
くれぐれも養殖は避けて下さいね。
ホメオパシー的にビタミンDを増やす方法はある?
Vitamin Dというレメディーがあります。
このVitamin Dレメディーに関してはこちらに記述がありました。
「JUST YOU THINK」Dr. Sunirmal Sarkar 著
これはインドの著名なホメオパスによって書かれた本です。
本の中でOsteoporosis(骨粗しょう症)に使えるレメディーの
一つとして紹介されていました。
でも正直私は使ったことはありません。
私としてはできる人はVitamin Dレメディーを
とるよりは太陽に当たって皮膚で合成して欲しいと思います。
でもどうしてもそれができない環境にいる場合や、
疾患などの場合はVitamin Dレメディーが使えるということですね。
ビタミンDはマグネシウムが必要
そして、ビタミンDはマグネシウムがないと働くことができないので、
マグネシウムもしっかり意識してとりましょう。
マグネシウムの吸収をアップしたかったら、
マグネシウムの豊富な食品
(玄米、雑穀、ゴマ、豆など種のもの、海藻類など)
をしっかり食べて、
さらにホメオパシー版マグネシウムサプリとも言える
Mag-p.(マグフォス)を使うとマグネシウムのバランスを
整えることができます。
Mag-p.はティッシュソルトとして、
6X (6D)や12X (12D)などでとるのをおすすめします。
私はコンサルに入ってくれる人ほとんど全員に
Mag-p.はとってもらっています。
それはエネルギー産生や酵素反応など、
ビタミンDに関係する部分だけでなく、
とにかく一番大切と言って過言でないミネラルだからなのです。
太陽からの大切な恵み、ビタミンDを体でしっかり合成して、
免疫をアップしていきましょう!
補足:
Vitamin CとかVitamin Kなどのレメディーもありますが、
これらは体内で合成できないものなので、
それらを増やす作用などは期待できません。
できるとしたら吸収をアップしたりバランスをとることだと思います。