甲状腺機能低下していませんか?

2020年6月23日

さてここであなたに質問です。

あなたの基礎体温はどのくらいでしょうか?

基礎体温とは朝目が覚めてから、
動き出す前に測った体温です。

それが36.5度より低い場合は
甲状腺機能が低下しているかもしれません。


甲状腺は喉の前の方にあって、
蝶々のような形をした小さな器官です。

ここでは「甲状腺ホルモン」が作られ、
全身の細胞の中にある核に作用します。

甲状腺ホルモンは食べ物を食べた後に
それをエネルギーに変える代謝などにかかわります。

なので、この機能が低下すると
熱を作ることができなくなるので、
体温が下がるのです。

血液検査だとTSHやT3, T4などを
測ることで機能をみることができます。

ただ、病院で異常と診断されるほど
低下していなくても影響がでることがあります。

甲状腺機能低下によりおきる症状

  • 疲労
  • 頭痛・偏頭痛
  • 無気力と多動(特に子供)
  • 感染症にかかりやすい
  • 皮膚のトラブル(湿疹、乾燥、ニキビ、など)
  • 生理の問題
  • 子宮内膜症
  • 流産・不妊
  • 高血圧
  • 心臓発作
  • 関節炎
  • 糖尿病
  • 慢性気管支炎
  • 肺気腫
  • 肺癌 etc…

これらは病院の正常範囲内の
低下であっても起こりうる症状になります。

血液検査を分子栄養学的観点でみると
TSHが2.0以上になると低下が疑われます。

しかし、甲状腺ホルモンの分泌に問題がなくても
甲状腺ホルモンの受容体に問題がある場合には
TSHの値は必ずしもあがるとは限りません。

そんな時は基礎体温は判断材料の一つになります。

病院で甲状腺機能低下と診断されれば、
甲状腺ホルモン剤を投与します。

適切な投与量だと(目安として体温が38.8度を超えないこと)
副作用はないと言われています。

そして、一生飲み続けることが推奨されています。

ステロイド剤やピルなどのような強い副作用はないので、
これも選択の一つとしてはいいかもしれません。

ただ、ホメオパスとしては根本的解決ではないので、
あまりおすすめしたくはありません。

一時的にとるのならいいとは思うのですが。。。

甲状腺機能低下に対するホメオパシー的アプローチ

ホメオパシーで、
甲状腺機能低下に使えるレメディーはいくつかありますが、
代表的なものとしてThyroidinumがあります。

これはそのものずばり、動物の甲状腺から
作ったレメディーになります。

Thyr.が無月経、湿疹、動悸、脱毛など
いろいろな症状に対応するのは納得ですね。

あとは、甲状腺ホルモンの原料になる
ヨウ素を含んだレメディー
Kali-i.
Ars-i.
を低いポテンシー(12Xや9Xなど)
で使うことも有効です。

ポテンシーや頻度などは
その方の症状や状態によって変わってきますので、
できればお近くのホメオパスさんにご相談くださいね。

やっぱり根本原因にアプローチできるのが
ホメオパシーの強みだと思います♪

参照:

-「体温計一本ででできる健康管理」
B・O・バーンズ 著 /  今村光一 訳

– 分子栄養学実践講座

– 「ファタックのマテリアメディカ」
S.R.Phatak 著