甲状腺機能低下していませんか?
さてここであなたに質問です。
あなたの基礎体温はどのくらいでしょうか?
基礎体温とは朝目が覚めてから、
動き出す前に測った体温です。
それが36.5度より低い場合は
甲状腺機能が低下しているかもしれません。
甲状腺は喉の前の方にあって、
蝶々のような形をした小さな器官です。
ここでは「甲状腺ホルモン」が作られ、
全身の細胞の中にある核に作用します。
甲状腺ホルモンは食べ物を食べた後に
それをエネルギーに変える代謝などにかかわります。
なので、この機能が低下すると
熱を作ることができなくなるので、
体温が下がるのです。
血液検査だとTSHやT3, T4などを
測ることで機能をみることができます。
ただ、病院で異常と診断されるほど
低下していなくても影響がでることがあります。
甲状腺機能低下によりおきる症状
- 疲労
- 頭痛・偏頭痛
- 無気力と多動(特に子供)
- 感染症にかかりやすい
- 皮膚のトラブル(湿疹、乾燥、ニキビ、など)
- 生理の問題
- 子宮内膜症
- 流産・不妊
- 高血圧
- 心臓発作
- 関節炎
- 糖尿病
- 慢性気管支炎
- 肺気腫
- 肺癌 etc…
これらは病院の正常範囲内の
低下であっても起こりうる症状になります。
血液検査を分子栄養学的観点でみると
TSHが2.0以上になると低下が疑われます。
しかし、甲状腺ホルモンの分泌に問題がなくても
甲状腺ホルモンの受容体に問題がある場合には
TSHの値は必ずしもあがるとは限りません。
そんな時は基礎体温は判断材料の一つになります。
病院で甲状腺機能低下と診断されれば、
甲状腺ホルモン剤を投与します。
適切な投与量だと(目安として体温が38.8度を超えないこと)
副作用はないと言われています。
そして、一生飲み続けることが推奨されています。
ステロイド剤やピルなどのような強い副作用はないので、
これも選択の一つとしてはいいかもしれません。
ただ、ホメオパスとしては根本的解決ではないので、
あまりおすすめしたくはありません。
一時的にとるのならいいとは思うのですが。。。
甲状腺機能低下に対するホメオパシー的アプローチ
ホメオパシーで、
甲状腺機能低下に使えるレメディーはいくつかありますが、
代表的なものとしてThyroidinumがあります。
これはそのものずばり、動物の甲状腺から
作ったレメディーになります。
Thyr.が無月経、湿疹、動悸、脱毛など
いろいろな症状に対応するのは納得ですね。
あとは、甲状腺ホルモンの原料になる
ヨウ素を含んだレメディー
Kali-i.
Ars-i.
を低いポテンシー(12Xや9Xなど)
で使うことも有効です。
ポテンシーや頻度などは
その方の症状や状態によって変わってきますので、
できればお近くのホメオパスさんにご相談くださいね。
やっぱり根本原因にアプローチできるのが
ホメオパシーの強みだと思います♪
参照:
-「体温計一本ででできる健康管理」
B・O・バーンズ 著 / 今村光一 訳
– 分子栄養学実践講座
– 「ファタックのマテリアメディカ」
S.R.Phatak 著